洋菓子店オープンに伴うトータルデザイン
業種・業態:洋菓子店
住所:北海道小樽市色内2丁目1−20
業務カテゴリ:企画・設計・デザイン・施工
工期/納期:2カ月
依頼背景
以前よりお取引いただいているKCC様からのご依頼で、小樽市のプロポーザルへ参加することになりました。プロポーザルコンペの依頼を受け、テナントが決定した後は、設計から施工までの業務を短期間、2ヶ月以内に実施する必要がありました。10月1日のオープンから逆算し、企画段階からスピーディーにスタートしました。
本プロジェクトでは小樽市におけるLeTAOのブランド力を活かし、観光誘客を目指した企画ベースのデザインを依頼されています。特に運河プラスで結婚指輪を購入したり、クルージングを楽しむお客様がいらっしゃるとのことで、その空間をイメージしながらデザインを進めました。
また夜も遅くまで営業するため、バー業態を取り入れることも企画アイデアに含まりました。このようにして、多様なニーズに応える店舗を目指し、迅速かつ効果的なプロジェクトを進めています。今後の展開に期待が寄せられています。
デザインのポイント
通常は施工の前に、天井の釣りものを設置し、そのあと壁の施工と進めて行きます。しかし今回はこのような施工手順も立てられていない中でプロジェクトが進みましたが、結果として無事に完工することができました。
現在は3つある倉庫のうちの2区画分を、小樽市民の皆様や観光客が自由に使えるフリースペースとして設計しております。
間仕切りを立てず入れ子状態の空間で、歴史的建造物としての空間を残せるようなデザインを施しました。
ルタオ様は「ノスタルジックモダン」をブランドコンセプトとして掲げており、そのコンセプトを表現するために「モチーフ」と「素材」で表現するよう努めました。
ノスタルジックな素材でモダンのディティールで作る、もしくは、モダンな素材でノスタルジックなディティールを作ることを意識しています。
例えば、1番庫にあるバーのデザインには、日本の瓦を銅であしらい、水平なルーバーを縦にすることで和のテイストを感じられるようにしました。
「ノスタルジックモダンを倉庫として体現できるようなデザインにしたい」という想いから行きついた先は「和モダン」のテイストとなり、海外の観光客の方にも喜んでいただけるような仕様になっています。