
札幌市内のカフェ&バー新装OPEN
業種・業態:飲食店
住所:札幌市北18条
業務カテゴリ:設計・デザイン
工期/納期:4カ月
依頼背景
札幌市に新しくオープンしたカフェ&バーは、台湾で生まれニュージーランドで育ったオーナーの多文化的なバックグラウンドが色濃く反映された場所です。
オーナーは中国語、英語、日本語を巧みに操るため、日本人のお客様だけでなく、留学生や海外からの旅行者も自然と集う国際色豊かなお店を目指していました。
今回のプロジェクトは、既存の居抜き店舗を新しいお店へと生まれ変わらせるというユニークなものでした。オーナーの意向は明確で、既存の平面的なレイアウトは一切変更せず、限られた改修範囲で新しいカフェ&バーの世界観を表現することでした。
具体的には、大掛かりな解体工事を避け、塗装や木工造作、そして一部の什器の入れ替えのみで、劇的な変化を生み出すことが求められました。
コストと時間の制約の中で、いかにクリエイティブな発想で新しい価値を創出するかが、
札幌インテリアデザイン.comに課せられた課題でした。オーナーの「既存を活かしつつも全く異なる空間を」という強い想いに応えるべく、
綿密な計画と柔軟な現場対応力が試されるプロジェクトとなりました。
デザインのポイント
こちらの札幌市内のカフェ&バーの空間デザインは、
「既存を活かし、遊び心を加えることで、全く新しいアンティークな魅力を持つ空間を創出する」という
明確なコンセプトのもと進行しました。
まず、目指したのは「時間とともに深まる味わい」です。
このコンセプトを具現化するため、既存のクロスを意図的にランダムに破り、その上から繊細な塗装を施すことで、年月を経たような深みのあるアンティークなテクスチャーを表現しました。これにより、ただの古い壁ではなく、物語を語るような表情豊かな壁面が生まれました。
床面においても、既存のビニル床を剥がし、その下地をあえてそのまま仕上げとして活用しました。これにより、無骨でありながらも温かみのある、インダストリアルとナチュラルが融合した独自の雰囲気を醸し出しています。こうした工夫は、単にコストを抑えるだけでなく、素材が持つ本来の表情を最大限に引き出し、店舗全体のデザインに深みと個性を与えることに成功しました。
木工造作や什器の一部入れ替えは、空間にアクセントと機能性をもたらしました。既存のレイアウトは維持しつつも、これらの要素が効果的に配置されることで、お客様が心地よく過ごせる導線と、様々な用途に対応できる多様な座席スペースが生まれました。
さらに、このプロジェクトではオーナー様自身にも積極的に工事に参加していただきました。共に汗を流し、現場で新たなアイデアが生まれるたびに、それを即座にデザインに落とし込み、実現していくという柔軟な対応も大きな特徴です。オーナー様と私たち札幌インテリアデザイン.comとが一体となって空間を創り上げたことで、店舗には単なるデザインされた場所以上の「楽しい雰囲気」が宿りました。
訪れる人々が、この場所でリラックスし、異文化交流を楽しみ、そして何度も足を運びたくなるような、まさに「都会のオアシス」と呼ぶにふさわしい空間が完成したのです。


お客様の声

よくある質問

インテリアデザイン用
